北の大地で飛躍のきっかけをつかみたい。先週から開幕した函館競馬。沖縄県出身で1年目の上里直汰騎手(18)=美浦・加藤士=が高みを目指し、奔走している。 4月5日にスペイドアンで初勝利を挙げてから、ここまでルーキートップタイの5勝。「奥の部分はまだまだです」と謙虚に振り返るが、日々の小さな気づきを見落とさず大事にしているのがその成長を支える。「無駄な騎乗はしないと決めています。一頭一頭にテーマを持って。技術的に上を目指しながら、現状でもやれることを意識しています」。シビアな勝負の世界。理想の将来像を描きつつ、減量アドバンテージのある眼前のレースで結果を出す大事さも理解している。 自らが所属…