普段はベストをビシッと着こなし、パーティー会場にいてもおかしくないような鈴木義久師。そんな師が珍しくラフな服装でパドックを見つめていた。 「精根尽き果てたからね」と冗談交じりに笑った。厩舎の看板馬、ベアバッキューン(牡3、父モズアスコット)が4日、船橋の若潮スプリント(S3、1200メートル)で勝利。デビューからの連勝を「5」に伸ばした。 骨折による休養で約8カ月ぶりの実戦。どれだけの神経を使っただろうか。安堵(あんど)の気持ちが十分にうかがえた。 次走は黒潮盃(S3、8月13日、大井1800メートル)。そしてマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1、10月13日、盛岡1600メートル)を目指す。若潮スプリントは58キロを背負…