日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は東京本社の鈴木悠貴(34)が担当する。7日の東京1Rで障害初勝利を挙げた鷲頭虎太(21)を取材。恩人2人への感謝、今後の意気込みを聞いた。 長い道のりだった。障害初挑戦から1年7カ月。「これまで悔しい思いを何度もしてきた。結果を出せてうれしいです」。念願の初白星に鷲頭の笑みがはじけた。 鷲頭が障害戦に乗り始めたのは、平地戦で結果を残せず悩んでいたデビュー2年目の23年。きっかけは同期で障害専門ジョッキー、小牧からのスカウトだった。「“障害をやってみたら”と言ってくれて。元々、興味は持っていたんです…