この時期になると思い出す1頭がエリモハリアーだ。05年から07年の函館記念を制覇。JRA史上3頭目となる同一平地重賞3連覇を達成した個性派だ。ここで改めてその足跡を振り返ろう。 エリモハリアーは父ジェネラス、母エリモハスラー、母の父ブレイヴェストローマンの血統。02年に栗東・田所秀孝厩舎からデビュー。勝ち上がりに8戦を要するなど、5歳春までは一介の条件馬だった。しかし、5歳夏の北海道で覚醒する。格上挑戦の巴賞を制してオープン入りを決めると、中1週で函館記念に挑戦。6番人気の伏兵評価だったが、先団から抜け出して2着のブルートルネードに1馬身3/4差の快勝。後に須貝尚介厩舎の攻め専となり、ゴールドシップなどを手掛け…