【池江泰郎 匠の解説】武豊君は表彰式後のインタビューで感謝の気持ちを「人がつないでくれた馬の縁、馬がつないでくれた人の縁」と胸に染みる言葉で表現した。競馬に従事する全ての人が同じ気持ちなので、すてきな言葉を述べてくれたと思う。なるほど父親の武邦彦さんの時代から付き合いのある「メイショウ」の冠名で、ましてや管理調教師の石橋師は騎手時代にメイショウサムソンで皐月賞、ダービー、天皇賞・春を制し、同馬は途中から豊君にバトンタッチしている。人の縁、馬の縁はメイショウタバルの陣営にとって、時代を経ても胸に去来する出来事が凝縮していたのだ。 ふと思い出すのはメイショウドトウが宝塚記念を勝った01年で、当時…