人生は選択の連続だ。夜ご飯に何を食べようかという日常的なシーンから、進学先や就職先を決める重大な局面まで、われわれはいくつもの分岐点を越えながら生活している。競馬において「レースは生き物だ」と言われる理由のひとつは、そこに参加しているジョッキーたちの瞬間瞬間の選択、判断によってレース展開が如何ようにも揺れ動くからである。 北斗盃でのソルジャーフィルド(=小野楓馬騎手)は、かなり大胆な選択をしたと思う。これまでのレースで確立していた末脚勝負という自分の型を捨て、先手を取ったウィルオレオールに2コーナー過ぎから馬体を併せてマッチレースに持ち込んだのだ。 もちろん、これを否定する気は毛頭ない。ソ…