春のグランプリと言われるだけあって、宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)は近々の大舞台で結果を残している馬が活躍するレースだ。近20年の勝ち馬を見ても、18年のミッキーロケットを除く19頭には、近1年以内にGIかGIIの勝ち鞍があった。 しかし、今年は少し趣が異なるかもしれない。というのも、有力馬の中にしばらく勝利から遠ざかっている馬がチラホラいるからだ。例えばドゥレッツァ(牡5、美浦・尾関知人厩舎)は23年の菊花賞が最後の勝ち鞍。しかし、前々走のジャパンCがドウデュースと同タイムの2着、前走の首G1・ドバイシーマクラシックも0秒4差の3着だから、決してパフォーマンスは落ちていない。ここは待望のGI・2勝目が期待される一戦…