近年は牝馬の活躍が目立つ宝塚記念だが、以前は圧倒的に牡馬が強かった。実際、05年のスイープトウショウが実に39年ぶり、そして84年のグレード制導入以降では初の牝馬Vだったのだ。この機会にちょうど20年前の熱戦を振り返ろう。 スイープトウショウは父エンドスウィープ、母タバサトウショウ、母の父ダンシングブレーヴの血統。祖母のサマンサトウショウは90年のエプソムCを制し、マイルCSで3着の活躍馬だった。3歳時に秋華賞を制覇。しかし、その後はエリザベス女王杯、都大路Sと2戦連続で5着に敗退。安田記念では2着に健闘したものの、実力馬がズラリと揃った宝塚記念では11番人気の低評価に甘んじていた。 レースは前半1000mが59秒9…