今年の宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)の主役候補の1頭が、24年の菊花賞馬のアーバンシック(牡4、美浦・武井亮厩舎)だ。そこで前年の菊花賞覇者で、かつ宝塚記念も制した馬の中から、直近の3頭を振り返る。 84年のグレード制導入以降、前年の菊花賞馬は宝塚記念で【7-1-1-6】の好成績を残している。10年以降に限っても勝ち馬は3頭。まずは12年のオルフェーヴルだ。前年には牡馬三冠に加え、有馬記念も勝利。しかしながら、年明け初戦の阪神大賞典で「競馬史に残る大逸走」を見せて2着に敗れると、天皇賞(春)では見せ場なく11着に敗退。それだけに宝塚記念ではファンの評価が分かれたが、並み居るライバルを抑えて鮮やかな復活V。秋の仏G1・凱…