00年の宝塚記念は「テイエムオペラオーVSグラスワンダー」の一騎打ちムードだった。 テイエムオペラオーは前年の皐月賞馬。有馬記念ではグラスワンダー、スペシャルウィークに続く3着に敗れたが、5歳を迎えて京都記念、阪神大賞典、天皇賞(春)と破竹の3連勝。充実期を迎え、単勝1.9倍の主役として春のグランプリに挑んでいた。一方のグラスワンダーはテイエムオペラオーより1つ年上の6歳。4歳時の有馬記念、5歳時の宝塚記念、有馬記念とグランプリは3連覇中だった。この年は日経賞が6着、京王杯SCが9着と精彩を欠いていたものの、多くのファンは復活を期待。単勝2.8倍の2番人気に支持されていた。 10Rの前から降り出した雨の中で行われた…