◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京競馬場・芝2400メートル) 運命の舞台に帰ってきた。皐月賞馬ミュージアムマイルの調整役を務める友道優一助手。父は、ダービーで現役最多の3勝を挙げている康夫調教師だ。「人生を変えてもらったレース。出られるのはすごく光栄なこと」 16年のダービー当日、当時大学生だった友道助手の姿は東京競馬場にあった。勝ったのはマカヒキ。父がダービートレーナーになった瞬間に立ち会った。「そういう世界もあるんだ。競馬の道に進んでみようかな」。感動の渦に巻き込まれながら、夢への扉を開けた。 中高生時代は乗馬に打ち込んだが、大学では明確な夢がなかった。助け舟を出したのは父…