2020年代に入り、マルシュロレーヌ、ウシュバテソーロ、パンサラッサ、フォーエバーヤングが海外のダートG1を制覇。「日本馬がダートで世界に通用するなど夢のまた夢」と考えられていた時代とは隔世の感がある。わが国の競馬が芝だけでなくダートでも世界の第一線に躍り出たことで、芝競馬が“主"でダート競馬は“従"、という旧来の日本競馬の構図は変化しつつある。 折しも昨年から中央と地方が連動したダートの競走体系が構築され、ダート三冠競走が開始された。もはや日本ダービーだけが3歳馬の頂点ではない。大井競馬場で行われる東京ダービーがもうひとつの頂点となり、芝・ダートそれぞれの3歳チャンピオンが並び立つ時代となっている…