最終追いで速い時計はいらない。これが令和のダービー仕上げ。皐月賞を制したミュージアムマイルは朝一番の坂路で併せ馬。最初の1Fを17秒0でゆったり入ると、加速ラップを刻んで駆け上がる。手応えは馬なりのまま。ラスト1Fは12秒1と鋭く伸び、僚馬スピリットライズ(3歳1勝クラス)に頭差先着した。 見守った高柳大師は「今年3戦目になるので内面はできていますし、1週前でもしっかり追えているので調整程度。併せ馬でやる気だけは残しておくという流れにしました」と調教の意図を伝えた。 レース当週に併せ馬を行うのがVパターン。2走前の弥生賞ディープ記念は最終追いが坂路単走だった。休み明けと荒れた馬場も響いたが、闘志に火が付か…