84年のグレード制導入以降、宝塚記念の勝ち馬の内、前走がオープン特別だった馬は3頭。その1頭が10年のナカヤマフェスタだ。8番人気の低評価を覆し、GI初制覇を果たした一戦を振り返る。 ナカヤマフェスタは父ステイゴールド、母ディアウィンク、母の父タイトスポットの血統。デビュー2連勝で東京スポーツ杯2歳Sを制覇。3歳時のセントライト記念で重賞2勝目を挙げた。しかし、その後は菊花賞で12着、中日新聞杯で13着に大敗。休み明けのメトロポリタンSは力の違いを見せつけて快勝したものの、そこはあくまでオープン特別。4回目のGI参戦となった宝塚記念では8番人気の低評価に過ぎなかった。 レースは前半1000mが60秒0の平均ペースで流…