「日本ダービー・G1」(6月1日、東京) 今年のダービーは珍しい6月決戦。1984年のグレード制導入後で7度あったが、その中でも今回は今年と同じ『6・1決戦』にフォーカスを当てた。97年の頂上決戦は、果たしてどのような結末を迎えたのか-。 ◇ ◇ 快晴の空の下、ライバル16頭を引き連れて鮮やかに逃げ切ったのが、第64代ダービー馬サニーブライアンだ。生涯10戦、全てのレースで手綱を取った大西直宏との共演はまさに“人馬一体”。スタンドへ向けて高らかと右手を挙げ、堂々と2冠制覇を成し遂げた。 皐月賞4着のリベンジに燃えるメジロブライトが1番人気。90年、アイネスフウジンの2着に涙した父…