皐月賞組が強いと言われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)だが、極端な大敗からの巻き返しは難しい。過去の日本ダービー馬のうち、皐月賞の着順が最も大きかったのは65年のキーストンと69年のダイシンボルガード、09年のロジユニヴァースの3頭。いずれも第1冠では14着に敗れていた。キーストンとダイシンボルガードはその後にステップレースを挟み、ロジユニヴァースは直行して、大一番で見事に戴冠を果たしている。 今年はファウストラーゼン(牡3、栗東・西村真幸厩舎)とドラゴンブースト(牡3、栗東・藤野健太厩舎)の2頭が史上最大の巻き返しVを狙う。前者は弥生賞の覇者。皐月賞でもいつものように向正面で捲って先頭に立ったが、直線…