今年の日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)は血統の話題が豊富だ。2歳王者のクロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)も例外ではない。サクラバクシンオーの血を引く馬として初の日本ダービー制覇がかかっているからだ。 サクラバクシンオーは90年代前半に一時代を築いた名スプリンターである。93年と94年のスプリンターズSを連覇するなど、1400m以下では12戦11勝とほぼパーフェクト。タイキシャトルやロードカナロアを抑え、日本競馬史上最強スプリンターに推す声も少なくない。種牡馬としても優秀で、ショウナンカンプ、グランプリボス、ビッグアーサー、ブランディスと4頭のGI馬を輩出。また、母の父としてもキタサンブラックやサトノ…