熊沢重文元ジョッキーの騎手人生をまとめた著書『職人騎手 二刀流で駆け抜けた不屈の競馬人生』が21日、時事通信出版局より発売された。 同騎手は1968年、愛知県刈谷市生まれ。年末のビッグレースである中山大障害と有馬記念の両方を制すなど、長年にわたる平地・障害双方の活躍が評価され、16年にはJRA賞特別賞を受賞。通算1051勝(平地794勝、障害257勝)の戦績を残したが、頸椎の負傷により、23年に惜しまれつつムチを置いた。 愛さずにいられない騎手だった。受傷履歴は94件、骨折は40回以上ながら、JRA障害歴代勝利数1位となる257勝を挙げ、平地GIで3勝の活躍。MLBの大谷翔平選手が投手・野手の二刀流なら、“競馬界の二刀流”は熊沢…