今年の日本ダービーの注目点の一つは、皐月賞馬のミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)がD.レーン騎手との新コンビで挑むことだ。常識的にはプラス材料とはいえないが、レーン騎手は2年前に同じくテン乗りのタスティエーラで勝利した実績あり。そこで日本ダービー史に新たな1ページが刻まれたこの一戦を振り返りたい。 この年の日本ダービーは皐月賞を無敗で制したソールオリエンスの1強ムードだった。単勝オッズは1.8倍。2番人気は4.5倍で青葉賞覇者のスキルヴィング。以下、皐月賞3着のファントムシーフ、皐月賞2着のタスティエーラまでが10倍以内の支持を集めていた。 レースはパクスオトマニカの大逃げで幕を開けた。離れた2…