4月19日に中山でJRA通算900勝をマークした松岡正海騎手。その壇上でのあいさつは心に響いた。 「騎手は全員が競馬を盛り上げ、皆さんを楽しませようと全力を尽くしています。毎週やる気満々で競馬場に来ています。あなたの好きな競馬、馬、騎手。その一部になれたらと思いながら乗っています」 これぞ松岡、という言葉である。ケガに悩まされた騎手人生だが「全てがいい思い出です」。これにもグッときた。 そんな松岡が“世に出た”のが、このコイウタでのヴィクトリアマイルだった。 好位5番手を確保。直線では今の東京では珍しい、内を空けた競馬となったが、松岡はコイウタを勝負どころで内へと誘導。逃げるアサヒライジングを…