春の女王決定戦、ヴィクトリアマイル。東京競馬場の芝1600mを舞台に、スピードとスタミナを兼ね備えた牝馬たちが激突する。過去のレース傾向からは、一筋縄ではいかない波乱の要素も垣間見え、今年も熱戦が期待される。 1.高齢馬の激走に警戒 過去10年のヴィクトリアマイルのデータを分析すると、馬齢別成績において興味深い傾向が見られる。4歳馬が中心と思われがちだが、5歳馬は[4-3-5-56]で複勝率17.6%、複勝回収率171%と高い数値を記録している。これは人気薄の5歳馬がしばしば馬券に絡んでいることを示唆しており、馬券的な妙味は十分だ。さらに6歳馬も[2-2-1-23]で複勝率17.9%、単勝回収率に至っては795%と驚異的な数字を叩き出…