今年も馬と縁深い伝統行事の季節がきた。相馬野馬追(そうまのまおい)が福島県南相馬市を中心に今月24日から26日にかけて行われる。国の重要無形民俗文化財であり、一千有余年の歴史を持つ祭典。近年は引退競走馬の新たな活躍先としても話題を集め、02年の皐月賞馬ノーリーズンも現役引退後に参加した。今年の開催が迫る中、相馬野馬追執行委員会事務局の徳沢さんに“競馬ファンに伝えたい見どころ”をテーマにその魅力を伺った。(取材・文=netkeiba編集部) 野馬追の起源は平安時代中期。相馬氏の祖とされる平将門が下総国小金ヶ原(現在の千葉県北西部)に放した野馬を敵兵に見立て、軍事演習に応用したことにはじまったといわれている。3日…