18頭立て、17番人気馬の激走だった。 89年以降のG1で17番人気以下の馬が勝ったのは3例のみ。 89年エリザベス女王杯(現在の秋華賞)のサンドピアリスが20頭立て20番人気。 92年の同レース・タケノベルベットが18頭立て17番人気。 そして07年NHKマイルCのピンクカメオだ。 全て3歳牝馬によるものなのが面白い。また、他の2例はともに牝馬限定戦のエリザベス女王杯でマークされたもの。牡馬相手に大番狂わせを演じたのはピンクカメオだけなのだ。 その日は雨だった。7枠14番から好スタートを決めたピンクカメオだったが、先団でポジション争いを繰り広げる他馬を横目に、スッと位置を下げていった。 道中13番手。当時、大井競…