「エプソムC・G3」(10日、東京) 屈腱炎は競走馬にとって不治の病と言われている。過去には多くの名馬がこの病によって引退に追い込まれた。エプソムCに出走するキョウエイブリッサは、23年9月のレース後に右前脚に屈腱炎を発症。その状態から復帰して条件戦を連勝し、重賞の舞台に立つ。 1勝クラスを勝って、さあ、これからというときに病に襲われた。管理する武市師は「屈腱炎は難しい病気です。ただ、田中オーナーが長く休ませてもいいからしっかり治療して、もう一度、走らせてあげたい。そう、おっしゃってくださった。ありがたいと思いましたね」と当時を振り返る。師は母キョウエイポズナンも管理したが、故障によって…