◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 疲れ切った表情が重圧の重さを物語った。4月6日に阪神競馬場で行われた大阪杯・G1の表彰式。史上初のレース連覇を果たしたベラジオオペラを所有する林田祥来オーナー(59)を祝福した。実績的に挑戦者だった昨年とは違い、今年は王者として迎えた一戦で勝利した直後だった。 「勝てると思ってなかった。プレッシャーも半端でなかった」。つぶやいた言葉は、偽らざる本音だろう。その後の祝勝会。いつもはパワフルなオーナーが、珍しく早々に帰路についた。期待と不安が繰り返し襲ってきたジェットコースターのような数日間から解放され、ゆっくり羽を休めたかったのだと思う。 昨年の3…