NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)にはかつて「マル外ダービー」と呼ばれていた時代があった。それもそのはず、第1回の96年から01年まで外国産馬が6連覇していたからだ。ここではテレグノシスが内国産馬としての初制覇を果たし、レースの転換点となった02年の一戦を振り返る。 「マル外ダービー」の風向きが変わったのは01年のことだった。クラシックが外国産馬に解放されたのである。同年のNHKマイルCはクロフネが制し、外国産馬の連勝を「6」に伸ばしたが、翌02年に遂に歴史が動くこととなる。 同年の主役はタニノギムレットだった。3歳となってシンザン記念、アーリントンC、スプリングSと重賞を3連勝。前走の皐月賞では厳しいレー…