最年少の19歳7カ月23日でG1(88年菊花賞=スーパークリーク)を制し、翌89年にはシャダイカグラで桜花賞を制した若き日の武豊騎手。 個人的な思い込みも織り交ぜて大胆に言ってしまえば、桜花賞を制したところまでは「岡部幸雄、柴田政人、河内洋、田原成貴に肩を並べる可能性を秘めた若手が出てきたぞ」というのが当時の競馬ファンのイメージだった。 だが、この89年天皇賞・春をイナリワンで制したことで、ファンは認識を上方修正したように思う。「これは凄い。武豊は騎手の概念を根本から覆すような存在かもしれない」。当時のファンの直感を代弁すれば、こんな感じではなかったか。 今も割と鮮明な映像がネット上に残っているので…