「青葉賞・G2」(26日、東京) 調教スタンドの階段を1段飛ばしで軽やかに駆け下りていく。14日に70歳を迎えたばかりの国枝師が口を開く。「最後のダービー?高いからな、ダービー切符は(笑)。よし、頑張ろう!」。来春に定年を迎える関東の名伯楽が、いまだ勝てていない競馬の祭典に参戦するべく力を込めた。 トライアルには2頭出しで臨む。アマキヒは自らが手掛けて牝馬3冠を制したアパパネを母に持ち、異父姉に21年秋華賞馬アカイトリノムスメがいる厩舎ゆかりの良血馬だ。前走の自己条件で2勝目を挙げたアマキヒに、指揮官は「先手を取ろうと思っていたら出遅れちゃって。途中からまくったけど、最後までよく我慢して…