「アンタレスS・G3」(19日、阪神) 単勝1・8倍の断然人気もうなずける。G3では役者が違った。フェブラリーS3着馬ミッキーファイトが直線早々と先頭に躍り出ると、後続を寄せ付けずに圧倒。春の最大目標に向け、欲しかった1勝を挙げた。 楽な展開ではなかった。上々のスタートを切ったものの、内から来られて序盤は3頭雁行(がんこう)の外。5F通過が60秒8と先行馬にはきつい流れになったが、強気に踏んだ。「タフな馬です。最後はいつも通り長くいい脚を使ってくれた」と初コンビのルメールをうならせる気力、脚力で残り300メートルから他馬を完封してみせた。 理想的な流れとは言えないなかでの完勝に、田中博…