ダート重賞「第30回アンタレスS」が19日、阪神競馬場で行われ、クリストフ・ルメール(45)と新たにコンビを組んだ圧倒的1番人気ミッキーファイトが2馬身半差の完勝で重賞3勝目を挙げた。今季のターゲットに定める帝王賞(7月2日、大井)に向けて弾みをつけた。 直線入り口。544キロの巨体にルメールが肩ムチで合図を送ると、ミッキーファイトは闘志をむき出しに前を行く2頭を悠々とかわした。四肢で力強く砂塵(さじん)を巻き上げ、後続との差をどんどん広げていく。最後は余裕たっぷりに2馬身半差。危なげない完勝劇に、達人ルメールも「強い。タフな馬で体も凄く奇麗で大きい。いつも通り長く脚を使ってくれた」と称賛が止まらなかった。 …