「いい女に振られた気分」。重賞9勝を挙げ、2歳から7歳まで活躍したミスカゴシマが昨年1月に引退した時、平山宏秀調教師が口にした言葉だ。2歳時に金沢シンデレラC2着など遠征ではタイトルにあと一歩届かなかったが、地元・佐賀では重賞4連勝や、6歳にして約1年8か月ぶりの重賞制覇を果たして復活するなど、「佐賀の怪物牝馬」とも言える活躍を見せた。 今年度のさがけいばのキャッチコピーは「佐賀から怪物を」。ミスカゴシマのような、いやそれを上回る怪物の出現が期待される。 「またミスカゴシマみたいな馬に出会えたらいいけど、なかなかそう簡単にはいかないだろうね」 寂しそうにそう話していた平山調教師だが、怪物候補はすぐに…