今から20年前、05年の牝馬クラシック戦線は現調教師の福永祐一騎手が主役だった。というのも後に名牝と言われる2頭、ラインクラフトとシーザリオがお手馬だったからだ。ここで取り上げるのは唯一の直接対決となった桜花賞。福永祐一騎手がラインクラフトに騎乗し、吉田稔騎手と初コンビを組んだシーザリオに生涯初の黒星をつけた一戦を振り返る。 5頭が単勝10倍未満となった牝馬クラシック第一弾、1番人気に支持されたのはシーザリオだった。デビュー3連勝でフラワーCを制覇。福永騎手がラインクラフトに騎乗するため、名古屋所属の吉田稔騎手との新コンビで挑んでいた。そして4.6倍の2番人気で続いたのがラインクラフト。ここまで重賞2勝を…