伝統の古馬G2「第73回日経賞」が29日、中山競馬場で行われ、2番人気マイネルエンペラーが重賞初勝利。天皇賞・春(5月4日、京都)への優先出走権を獲得した。初コンビでVへと導いた丹内祐次(39)は小倉牝馬S(フェアエールング)、小倉大賞典(ロングラン)に次いで今年重賞3勝目となった。 花冷えの中山。肌を刺すような寒風が吹く中、マイネルエンペラーが堂々と検量室前へ帰還した。「乗りやすいと聞いていたので不安はなかった。課題?特にありません。上の舞台でも勝負になると思う」。好騎乗の丹内からは称賛の言葉が並んだ。 スタートを決めると、鞍上に促されて好位へ。3番手外で折り合うと、道中は自分のリズムを守った。2周目3角から…