「愛知杯・G3」(23日、中京) 2走連続10着だった馬とは思えない鮮やかな末脚で差し切った。10番人気の伏兵ワイドラトゥールが初タイトルを獲得した。道中15番手から4角外を回って進出し、直線半ばから加速。内にいた馬をあざ笑うかのように、一気にのみ込んだ。 「返し馬から雰囲気が良かったです。4コーナー手前から動かした時の反応が良くて、馬場のいい所に出してからも持続してくれました」。今年の重賞初勝利を挙げた北村友は、状態の良さを勝因に挙げるも、その表情には少し陰りがあった。 勝つには勝ったが、万事がうまくいったわけではない。ゲート内の駐立が悪く、出遅れた。末脚を生かす競馬をするつもりでは…