ベタで申し訳ない。ナリタブライアンとマヤノトップガンの火の出るような追い比べ。平成の競馬の中でも屈指の名勝負とあって、ご存じの方も多いと思うが、新しめのファンの方のために、改めて取り上げたい。 10頭立て、良馬場の大一番だった。1番人気はマヤノトップガン。今でいう4歳馬。前年秋は3番人気で菊花賞を制し、有馬記念は6番人気ながら逃げ切った。4歳春を迎え、大目標の天皇賞に向けて、ここは負けられないところ。単勝2.0倍。 一方のナリタブライアンは言わずと知れた3冠馬。無敵の進撃を誇ったが、95年阪神大賞典優勝後に股関節炎を発症。天皇賞・秋で12着に敗れた。だが、そこから徐々に持ち直し、ジャパンC6着、有馬記念…