今年は多くの重賞でレース名や施行条件の変更があった。愛知杯(4歳上牝・GIII・芝1400m)は京都牝馬Sを引き継ぎ、時期を3月、場所を中京、距離を1400mに変えて行われるが、実はこれが歴史的な出来事。左回りの芝1400mで牝馬限定重賞が行われるのは史上初なのだ。改修工事等による変則開催での施行も一度もなかったと聞くと、少々意外に思われるのではないだろうか。 そもそも、左回りの芝1400mの重賞自体が少ないという事実がある。世代限定戦を除くと、昨年まで右回りが4鞍に対し、左回りは京王杯SCの1鞍のみ。また、京王杯SCは安田記念の前哨戦、かつ高松宮記念組の強豪牡馬の参戦が多いのでレベルも高く、牝馬にとっては高い壁。00年以降…