追い切りを終えて馬場から引き揚げてくるホウオウビスケッツ。その冬毛一本ないみずみずしい馬体を奥村武師が頼もしげに見つめている。「ラストはうなるぐらいの勢いで来ていた。同じ休養明けでも夏負けを引きずっていた昨年の毎日王冠(2着)時より状態ははるかにいい」と仕上がりに太鼓判を押した。Wコースでスズカコテキタイ(6歳オープン)との併せ馬。6馬身後方から徐々に差を詰め、馬なりのまま半馬身先着した。内ラチ沿いを回ったとはいえ、ラスト1F11秒1の瞬発力。この中間、Wコースで8本連続ラスト1F11秒台を刻んだ。 昨秋の天皇賞で3着に逃げ粘った実力馬。有馬記念を賞金除外でやむなくスライドした前走中山金杯は9着に失速した。「…