メジロマックイーンやディープインパクト、ゴールドシップが「圧倒的1番人気に応えて勝つ」など、阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)は荒れない重賞として知られる。そんな一戦で、これまで唯一の3連単6桁配当となったのが21年。ディープボンドが制した道悪決戦を振り返る。 この年の阪神大賞典には不動の主役がいた。前年の菊花賞でコントレイルを脅かし、前走のAJCCで重賞初制覇していたアリストテレスだ。距離も道悪も克服済みとあって、単勝1.3倍の圧倒的支持を集めた。しかし、レースでは中団で力みながらの追走となって息切れ。まさかの7着に沈むこととなる。 かわって勝利を収めたのは3番人気のディープボンドだ。前走の中山金杯で…