実質7カ月に満たない競走馬生活で、シーザリオはまばゆい輝きを放った。05年にオークスと米G1・アメリカンオークスを制覇。繁殖牝馬としてはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアと3頭のGI勝ち馬を送り出した。そんな名牝が重賞初制覇を果たした05年のフラワーCを振り返る。 シーザリオは父スペシャルウィーク、母キロフプリミエール、母の父Sadler's Wellsの血統。04年に開業4年目の角居勝彦厩舎からデビューした。2歳12月の阪神のデビュー戦を好位から抜け出してモノにすると、年明け中山の寒竹賞も快勝。2戦2勝とすると、クラシックを目指してフラワーCに挑むこととなった。 単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持された一戦…