定年や勇退で4日に厩舎を解散する調教師8人が2日、各競馬場で最後の開催に臨んだ。 ラストレースを劇的Vで飾った。阪神4Rで酒井騎乗のヤマニンチェルキが差し切り、定年引退する木原一良調教師(70)=栗東=は勝利で締めくくった。 レース後、涙をこらえきれない酒井を力強く抱きしめ、「こういう劇的な勝ち方があるんですね。(最後は)力が入りました。もう一年やりたくなったよ」と満面の笑み。1つ勝ち星を積み上げてJRA通算353勝。「何年やっても答えが出ない。最後まで勉強でした」と感慨に浸った。…