定年や勇退で4日に厩舎を解散する調教師8人が2日、各競馬場で最後の開催に臨んだ。 東西重賞の2頭など、最終日に5頭を送り出した音無秀孝調教師(70)=栗東。勝利は飾れなかったが、名伯楽の表情は最後まで晴れやかだった。 大阪のコックから19歳で競馬界に飛び込むと、22歳で騎手デビュー。調教師転身後は坂路調教を追究し、幾多の名馬を育てた。 小倉で最終レースを見届けると「終わったような気はしないね。今週は勝てなかったけど、調教師人生30年悔いはないよ」と満足げ。JRA通算996勝と大台の1000勝には到達できなかったが、「やり切った996勝。精いっぱいやってきた結果だから、これ以上は考えられ…