2歳の頃から苦楽をともにしてきた。タガノビューティーは昨年7歳にしてJBCスプリントで初のJpn1制覇。引き揚げてくる相棒の横で桜井助手は大粒の涙を流した。「イコピコやハクサンムーン、これまで担当させてもらった馬でG1に届かなかったからかな。ビューティーへの思いや乗り役の(石橋)脩さんと一緒に勝てた喜びがあふれました」としみじみ。デビュー38戦目にしてつかんだ初の栄冠に感極まった。 トレセンに入って初めて担当したイコピコは忘れられない存在。09年神戸新聞杯を制し、菊花賞4着、有馬記念にも出走(8着)した。11年夏至Sで右第1指関節を脱臼。予後不良と診断された。「自分の経験のなさから駄目な部分が出て、故障させてしま…