「大井の帝王」的場文男騎手が、半世紀以上にわたる騎手生活に別れを告げ、鞭を置くことが2月14日発表された。スポーツ報知紙上で10年以上もコラムを掲載。担当を長らく務めた春木宏夫記者が帝王の素顔を「見た」。 × × × ファン時代から半世紀にわたって携わってきた私の競馬人生において、ひとつの歴史が終わった思いだ。小学5年生から競馬を見始め、父に連れて行かれた1970年代の大井では、すでに的場さんはトップジョッキーとして活躍していた。それから何と50年。JRAでは54歳まで騎乗した増沢末夫さんが“鉄人”と言われたものだが、それをはるかにしのぐ、70歳近くになっても馬に乗っていた。そればかりか…