今では日本を代表するジョッキーとなった川田将雅騎手の重賞初制覇はデビュー3年目の06年、小倉大賞典のメジロマイヤーだった。後の名手にとって思い出深い、そして結果的に「馬主・メジロ牧場」にとっては最後の重賞勝ちとなった一戦を振り返る。 当時は土曜開催だった小倉大賞典。ハンデ戦らしく、この年も混戦模様だった。1番人気は前走の京都金杯が4位入線→12着降着だったエイシンドーバー。とはいえ、単勝は3.9倍だから、抜けた支持を集めているわけではなかった。2番人気は4.5倍で前年覇者のメイショウカイドウ。以下、ツルマルヨカニセ、アサカディフィート、ビッグプラネットまでが単勝10倍以下だった。 レースは伏兵メジロマイ…