「東京新聞杯・G3」(9日、東京) 3番人気のウォーターリヒトが鮮やかに差し切り、重賞初勝利を飾った。定年引退まで1カ月を切った河内洋調教師(69)=栗東=は、18年平安S(サンライズソア)以来7年ぶりとなるJRA重賞7勝目。2着には2番人気のボンドガール、3着には16番人気のメイショウチタンが入り、3連単が81万6870円と波乱の決着となった。1番人気のブレイディヴェーグは4着に終わった。 まさに“孝行馬”だ。あとわずかに迫った区切りの日を知ってか知らずか、後方を追走していたウォーターリヒトが直線で鬼脚を繰り出した。大外一気で他馬をのみ込むと、最後は先頭に立ったボンドガールを首差とらえ…