「きさらぎ賞・G3」(9日、京都) 寒風吹きすさぶ真冬の淀で、暖かな春を予感させる走りを見せた。伝統の出世レースを制したのは、単勝1番人気に支持されたサトノシャイニング。ただ一頭、モノが違うと言わんばかりの破壊力を見せつけ、3馬身差の快勝劇で初めてのタイトルを手中に収めた。 大外枠発進だったが、向正面でショウヘイのすぐ後方にポジショニング。道中は意識的に前に壁をつくる形で進めた。課題だった折り合い、口向きをクリアすると、直線は大外に持ち出してスパートを開始。瞬時にエンジンが点火し、内にモタれながらも次位に0秒5差をつける圧倒的な末脚で、並ぶ間もなく他馬を一瞬にしてかわし去った。 西村淳…