名伯楽へタイトルを届けた。「第75回東京新聞杯」は9日に東京で行われ、3番人気ウォーターリヒトが差し切って重賞初制覇。3月4日に定年を迎える河内洋師(69)は23年11月のJBCレディスクラシック(アイコンテーラー)以来、1年3カ月ぶりのタイトル獲得となった。西では新たな時代の幕開け。京都の「第65回きさらぎ賞」はサトノシャイニングが外から突き抜けて重賞初Vを挙げた。 00年ダービーをほうふつさせるゴール前の攻防だった。中団から伸びてきたのは河内師にとって弟弟子となる武豊騎乗のボンドガール。半馬身抜け出して、勝負ありかと思われた。その瞬間、さらに外から伸びたウォーターリヒトが首差捉えた。まるで河内師がそのダービーで…