昨年のケンタッキーダービー。日本から勇躍、参戦したフォーエバーヤングが勝ち馬から鼻+鼻差の3着に奮闘したのを見て、胸を打たれた人は多いだろう。 日本調教馬初のケンタッキーダービー参戦となった95年スキーキャプテンのレース(14着)を見たオールドファンにとっては、なおさら感慨深かったのではないか。 「スキーキャプテンですら、全く歯が立たないのか。こんなレースを勝つのに、あと何年かかるんだ…」。筆者は当時、率直にそう思った。だが、そこから約30年で“あとひと押しで勝てる”という域まで歩を進めた。これは驚嘆に値する。日本の競馬関係者全員の奮闘の成果だろう。 そのケンタッキーダービーの前、スキーキャプ…