◇さらば伯楽(2) 今年は東西トレセンで7人の調教師が70歳定年制により、3月4日をもって引退する。ホースマン人生を振り返る連載「さらば伯楽」第2回は栗東の河内洋師(69)だ。騎手時代は名手とうたわれ、引退後もキャリアを重ねて半世紀以上、馬とともに歩んできた。多くのファンに愛されたトレーナーの最終章。今週は東京新聞杯ウォーターリヒト、きさらぎ賞ウォーターガーベラのきょうだいで東西重賞獲りにチャレンジする。 騎手、調教師として輝きを放ったホースマン人生の集大成を迎える。河内師は定年引退を前に「決まっていることだから仕方がない」といつも通り気負うことなく、泰然自若の構えだ。 同じく調教師をしていた父・…