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北国での過酷な騎乗経験が支えの競馬記者

  • 北国での過酷な騎乗経験が支えの競馬記者

    ◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」  10年前、私は競走馬の育成スタッフとして、馬産地の北海道・新ひだか町でサラブレッドにまたがっていた。見渡す限りの白い大地。気温は日中でも氷点下のまま。牧場では大気中の蒸気が氷結する“ダイヤモンドダスト”が、海沿いの国道では海水面の水蒸気が冷やされることで出現する“けあらし”が見られる。冬の厳しさと絶景とともに競走馬の調教を行っていた。  風を切り裂き、時速40キロ以上で走る調教コースでは、肌が少しでも出ていれば裂けるような痛みが走る。大げさなほどに上着を重ね、顔もなるべく肌を出さないよう完全防備で臨む。それでも氷点下20度で騎乗すれば、ゴーグルの中のま

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